浅瀬

好きなものを好きなだけ

#2 メイクがなんとなく変なので

この本ずっと欲しいなと思いつつ、まぁいいかと本屋で何度も気になってはスルーしていた。

 

先日、やっと購入した。

メイクがなんとなく変なのでという本。

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まさしく帯の通り、自分のメイクは5年以上アップデートされていなかった。

 

大学生の頃は、化粧品も色々試していた。よくドラッグストアやロフト、人が苦手なのにどうしても欲しいという理由だけで百貨店の化粧品売り場に行っては、新しいベースメイクを試してみたり、アイシャドウもアイライナーも買い揃えた。

 

しかし、今はどうだろうか。眉毛も書いてさえいれば良し、アイシャドウもアイラインもとりあえず化粧をしてる感が出れば良し。もう生まれつきのこの顔はどうも変えられないので、世の中に出て「こいつ化粧はしてるな」程度に認識されればそれで良しとなってしまったのである。つまり諦めたのだ。

 

この本は、化粧品に興味がないわけではないが、綺麗な人にはなれないし、とやさぐれた人間にぴったりの良書であった。あとは、内容を読み進めると同じ世代のような気もして、色々と共感できて面白かった。(と思ったら、自分より10年上だった)

 

何が良かったかというと、

メイクの基本みたいな本は、モデルさんが綺麗すぎて、こんな綺麗な顔だったらどんな化粧しても似合うわとやさぐれて読むのをやめてしまうのだが(まず自分の考えを改善した方が良いのは重々承知である)、イラストであり読みやすい。

そういえば私は、他にも筋トレ本も写真付きよりイラストの方が捗ったことを思い出した。

ハードルが低くなって、スッと始められる。

 

あとは化粧をする場所によって項目が分かれているので、今日はここだけやってみようということがしやすい。

実際、ベースメイクのところだけ実践してみたが、すぐに反応が返ってきた。「あれ、肌きれいになったね」と肌が常に荒れている自分にとっては、珍しいことを2人に言われた。

 

色々と試しつつ、これは自分には合わないなと思うものを見つけられるきっかけにもなったので本当に良かった。

また元の顔がそんなに良くないので、眉毛を剃りすぎようが、ベースメイクを塗りたくりすぎて変になろうが失うものは特にないので、色々やってみたら良いことに気付いた。

 

大人のやさぐれた心を解きほぐして、大丈夫だよ〜怖くないよ〜をするのは、案外難しい。「どうせやっても無駄でしょ、知ってるもん」と心のなかから聞こえてくるのだ。

他のジャンルでもたくさんあるように思う。それと向き合って、「なんだ面白いじゃん」と思えるか思えないかで、新しいものについていけるかいけないかの分かれ目なのかもしれないと思った。

 

いつもは使わない色のアイシャドウでグラデーションをしてみたり、眉毛メイクに時間をかけたり、ちょこっとだけ涙袋を書いてみたり、そんなことに幸せを感じる。

 

良い本です!